ドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」が興味深いです。
映画監督である藤野知明さん(以下藤野さん)が20年以上にわたる自身の家族の記録をまとめたものです。
大学の医学部生であった姉がある日突然夜間に大声を上げ始め、支離滅裂なことを叫び続ける。
統合失調症が疑われたが、藤野家では両親が医師であったにもかかわらず、精神科の受診から姉を遠ざける。
その判断に疑問を感じた弟の藤野さんは、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら就職のため実家を離れる。
その後、映像制作を学んだ藤野さんは帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。
状況はよくなる兆しはなく、両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになっていく。
その後、藤野家がどのように変わっていったか。
20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた姉の姿を記録した、“どうすればよかったか?”
私のなかでも統合失調症の理解を深めていきたいです。